人間の五感のなかで臭覚というものは最もダイレクトに感情や本能を支配する脳に伝わるようですが、この部屋に入った瞬間、私の脳が「ここに住みたい!」と言い始めました。取材から5日たった今でもあの木の香りを思い出すぐらい記憶に焼きついています。本当に癒されるいい香りなんです。
室内はコンクリート打ちっぱなしの無機質さと、無垢の床材と壁一面に貼り付けられた荒削りの木材のコントラストで出来ています。この壁の木材が香りを放ち続けています。
香りだけではありません。南側の中庭を囲むように建物が建っているため、外側にベランダが見えない構造になっています。背の高い建物が建ち並ぶ立地でありながら光の恵みを十分に受けられるのですね。
14帖のワンルームですが、可動収納を移動することが出来るのでベットの配置に合わせて仕切りを変えられます。
建物名称にある「COZY」の名のごとく、木の香りと光に包まれて、自分なりの居ごごち良い空間をお楽しみください。